☆E331系ファミリーフェスタ☆ その2

 

前回の続き E331系製作録ですが、模型の話をする前に今回は車両のお話を。(Nゲージ改造の話は その3 にて)

 

まず、E331系とは?

Wikiによると

京葉線で使用されていた201系電車の置き換えを目的として、2006年(平成18年)3月に量産先行車が製造された。国鉄→JR所有の鉄道車両で初の営業運転を行った連接車である。

とされています。

 短い車体での連節構造や、モーターの軸を車軸にしちまえという発想によるDDMなどが特徴でしたが、それが災いし故障が連発。一度メーカー返品されるも不具合は減らず、晩年はずっと京葉車両センターに放置され、海側の帯が東横線みたいなピンクになってしまう有様。

結局2014年の3月末に長野に送られて全車解体されてしまいました。

 

実車は残念ながら現存しませんが、模型ではいくらでも再現できます。

 

今回は、再現するにあたって調べた内容を記します。

 

  • 車両構成

14両のうち1〜7号車と8〜14号車は運転台関連以外はほぼ同じ構成でした。

つまり7両で1ユニットということになります。

ならこのまま7+7両にしてもOKということにしちゃいました。

※おそらく7両編成も組めたと思いますが、実車の資料で分割編成に言及したものは確認できていません。

 

・編成表(8〜14号車)・・・AK52編成 としました

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編成表(1〜7号車)・・・AK2編成 としました

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1〜7号車と8〜14号車とほぼ同じ機器構成です。

 

  • 主な搭載機器

1,8号車(クハE330-0/500) に補助電源装置(SIV)
2,4,6,9,11,13号車(モハE331-0)にVVVFインバータ装置
5,12号車(サハE331-0)に空気圧縮機(CP)
3,10号車(サハE331-500)にパンタグラフ,断流器?など
7,14号車(クハE331-0/500)にAIMS中央装置?
 ※各車両とも機器は他にも色々ありますが、目立つもののみを記してあります

 

なお実車(AK1編成)では、7号車が中間車のサハE331-1000、8号車がサハE330-0でした。

 

  • M車とT車の区別

通常の車両では、モーター付きの車両はM車、モーター無しの車両はT車です。

しかし、連結面に跨って台車があるE331系では、VVVF装置を搭載している車両をM車、搭載していない車両をT車としています。

また、動力台車の粘着力を向上させるため、床下機器はそれぞれ動力台車側に寄せて取り付けてあります。

編成表で、機器名称が寄ってる連結面、つまりモハE331形の右側の連結面の台車が動力台車で、他は付随台車です。(先頭車の運転台側は付随台車)

 

  • 車体構造

小さい頃E331系は14両だと知ったとき、「ホーム伸ばしたのかな??」と思っていました(笑)

車体の長さは、ユニットの端にくる先頭車と7,8号車のサハ車は16.5m、その他両側が連接の中間車は13m車体です。模型化にあたって、連節台車と同じくらい厄介なのがこの他にない車体長でした。

車体の材質は他の通勤型と同じステンレスですが、裾絞りの形状が少し違います。これは連節構造では普通の車両よりカーブでのはみ出しが少ない分膨らませているためだそうです。実車の写真をよく見ると車体形状が違うのがわかるかと思います。

このため、側面窓はE231系以降の車体に入り込む下降窓ではなく、209系の後から改造したアレのように窓が2分割で上半分が下降し下半分は固定されているタイプでした。209系のような|ー形でなく、|ー|形だったり、妻面はー形だったりでした。

つまりいろいろ特殊構造でしたとさ。

 

  • クーラーとか台車とか

クーラーは16.5m車と13m車で異なりました。16.5m車は209系とかでよく見るAU725の一種、13m車はE233系などで採用されているAU726B(ファンが2つで角形のもの)の小型でファン1個バージョンのものが採用されています。中間車両のクーラーは、先述の床下機器と同じく動力台車側に寄せてあります。

台車は、非連接台車はE233系のものにそっくりなもの、連節台車は連節台車らしいものです。模型で忠実に再現するのは困難でしょう。

パンタグラフはE257系と同じもので、シューや台座が黄色いのが特徴です。

 

模型化にあたって必要な情報はこれくらいでしょうか。

他にも京葉線初、そして唯一の15インチLCDドア上モニタや、先頭車の可変座席などもありました。懐かしい。

 

ところで、とある方面から「武蔵野線向けE331系」という不穏なワードが飛んできました。もしそれがあったら…?

 

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完全に架空ですが、もし存在したら?の編成表予想です。

なるべく構造を合わせるため、片側は京葉線仕様と同じ7両(=20m車で約5両分)として、もう片側で20m車3両分(=60m)とすると、4両(16.5m×2両と13m×2両)で59mになり、ほぼぴったり。

全長は20m車では8両で160m、この場合は16.5m×4両+13m×7両で157m。いけそうですね。

床下機器は4両に無理やり詰めてみました。実際には重さの関係で厳しいかもしれませんが…。

都合上クモハが誕生してしまいました(笑)

車番は京葉線仕様が25編成作られたとしてその続番です。

 

すっかり妄想の世界に入ってしまいました😅

 

 

今回はここらへんで。後日模型の詳細を載せます。

※情報が違ってたらごめんなさい🙏