幻の小窓205系キット

グリーンマックス205系といえば、数年前に「ちゃんとした205系」と謳った小窓5000番代の完成品とエコノミーキットの大窓車が広く知られていますが、かつては"小窓のキット"というものがありました。

 

調べてもあまりヒットせず、たまにオークションに出てくるくらいでしたが…先日某中古品店にて見つけて即購入

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国電205系と銘打ってあることから国鉄時代、つまり30年以上前の製品でしょうか。f:id:Miyakono:20220119104034j:image f:id:Miyakono:20220119104037j:image 現在の大窓キットには『原型顔』の他に西日本の1000番代とメルヘン顔が付属しますが、この小窓キットには207系900番代の顔が付属しています。

説明書には山手線、京阪神緩行線207系900番代の作り方がそれぞれ記載されていて、アンテナの差異やヒューズ(フューズ?)の取り付けなどが指示されています。

現行品と同様増結中間車3両セットも存在したとか。

 

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古いパッケージの大窓キットの箱があったので並べてみました。

やっぱりこの頃のパッケージは良いですね。

 

さてランナー

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f:id:Miyakono:20220119104715j:image 小窓(左)と大窓(右)を比較すると、小窓の金型を改良て大窓にしたのがよくわかります。

小窓の原型顔には方向幕周りのモールドが無く、大窓にした時追加されたのもわかります。

f:id:Miyakono:20220119104718j:image 中間車です。妻板周りは小窓とそのまんま同じです。なんでわざわざメルヘン顔をつけたんだろう…

 

次に屋根・床下・小物のランナー


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左が小窓、右が大窓です。

小窓と大窓ではほぼ同じですが、小窓では2つあった信号炎管が大窓では1つとなり、代わりにしっかりした列車無線アンテナになっています。

 

ちなみに211系のキットも205系のが基になっていますが、屋根は211系の方が一回り厚く、ビードが非冷房車のように途切れていないのが特徴です。

 

その他AU75クーラー・ウェイト・塩ビ板などの付属品は大窓と同じですが、大窓には付属する前面用ハメ込みガラスが無く、塩ビ板を適宜切ってねという仕様でした。

 

今回入手できたのは4両セットです。さて何を作ろうかなー